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弾かない時、アコギの弦はゆるめる? ゆるめない?
書いた人:こばと
練習が終わった。アコギをスタンドにもどす。……弦って、張ったままでいいの?
楽器屋さんの記事では、アコギは、練習が終わったら弦をゆるめておくようにすすめています。ただ、どれくらいゆるめるかは、その記事にも書かれていません。そこは、ギターを買ったお店に聞くのがいちばん早い。
迷っている人は、ずっと前から多い
Yahoo!知恵袋で「ギター 弦 緩める 弾かない時」と調べると、740件をこえる質問が出てきます(2026年10月に見た時。エレキギターの話もまざります)。2006年の質問もあります。2026年に入ってからも、1月・4月・9月に同じような質問がありました。
Googleで「ギター 弦 緩める」と打つと(2026年10月に見た時)、続きの候補に「毎日」「どれくらい」「緩めない」が出てきます。毎日ゆるめるの? どれくらい? ゆるめなくていいの? 迷うのは、だいたいこの3つです。
なぜ「ゆるめる」という話が出るのか
アコギの弦は、強い力でネックを引っぱっています。
お店の記事には、チューニングしたままだと、ネックが反りやすくなるギターがあると書かれています。全部のギターが、ではありません。「個体差がある」と、ことわり書きつきです。
反ると、弾きごこちが変わります。同じ記事の説明は、こうです。
- 順反り:弦と指板(左手で押さえる板)のすき間が広がって、押さえにくくなる
- 逆反り:押さえていない弦がフレット(金属の棒)にふれて、音がつまったり「ビビッ」と鳴ったりする
もう1つ。ギターの木は、温度や湿度でふくらんだり縮んだりします(同じ記事より)。冬の乾燥の守り方は「アコギを乾燥から守る、湿度のはなし」に書きました。
お店の考え:アコギは、練習のあとにゆるめる
先の楽器屋さんの記事では、練習が終わったらゆるめるように書かれています。とくに、弦の引っぱる力が強いアコギは、ゆるめておくようにという考えです。
では、どれくらい? 半音? ペグを何回転?
その数字は、この記事には出てきません。ここで数字を決めつけるのは、やめておきます。
修理を受け持つ楽器屋さんの記事も読みました。アコギはゆるめてしまっておくのがいい、という考えです。この記事が挙げる理由は、表の板です。ブリッジ(弦を留めている台)が表の板に直接はってあるので、張ったまま置いておくと、表の板がふくらんでくる。そうなるとブリッジが持ち上がって、弦と指板のすき間が広がることがある、と書かれています。
同じ記事のまとめは、楽器ごとに正解がちがう。木の性質や置いている場所でも変わるので、一言では言えない、というものでした。
だから確かなのは、ギターを買ったお店に聞くこと。毎日弾く時はどうするかも、いっしょに聞けます。ネットで買った人は、近くの楽器屋さんでもかまいません。聞き方の例です。
「このギター、弾かない時は弦をゆるめた方がいいですか。どれくらいゆるめますか。毎日弾く時も同じですか」
ゆるめる時の手順
- チューナーをヘッドにはさむ。
- 6弦(いちばん太い弦)から1本ずつ、ペグ(ヘッドのつまみ)を回して音を下げる。どっちに回すか迷ったら、弦を鳴らしながら少しだけ回してみます。チューナーの針が左へ動けば、下がっています
- 下げる量は、お店で聞いた分だけ。
- ギターをスタンドかケースにもどす。置き場所の選び方は「はじめてのギタースタンド選び」にあります
次に弾く時は、6本を合わせ直す
ゆるめた弦は、下がったまま。弾く前に、毎回6本を合わせ直します。
- チューナーをヘッドに付けて、6弦から順に合わせる。
- 「下から上げて」止める。高すぎたら一度少し下げて、上げながらまん中で止めます
- 6本合わせたら、もう一度6弦から全部見る。合わせ終わっても、もう一度鳴らすと低くなっていることがあります。張り直した力で、弦がのびたり、ネックが少し動いたりするためです(楽器屋さんの記事より)。低い弦があれば、また6弦から合わせます
くわしい合わせ方は「クリップチューナーでのチューニングのしかた」に。弾いているうちにまたずれてくる時は、「チューニングしても、すぐ音がずれる時に見直す5つ(アコギ)」で、ずれ方を見てください。
ゆるめる人は、弾くたびに6本を合わせ直すことになります。ヘッドに付けたままなら、ギターを手に取って、そのまま合わせ始められる。
「反ったかも」と思ったら、お店へ
前より押さえにくい。押さえていない弦が「ビビッ」と鳴る。そんな時は、ネックが反っているのかもしれません。
ネックは自分でいじらずに、楽器屋さんに見てもらってください。ゆるめ方を聞くのも、その時いっしょにできます。
まとめ
- 楽器屋さんの記事では、アコギは練習のあとに弦をゆるめるようにすすめている
- 張ったままだと、ネックが反ったり、表の板がふくらんだりすることがある。弾きにくさやビビりにつながる
- 楽器ごとに正解がちがうので、どれくらいゆるめるかは買ったお店に聞く。ゆるめたら、弾く前に6本を合わせ直す
上の例文を、スマホのメモに写しておいてください。電話でも、次にお店に寄った時でも、そのまま読めば聞けます。答えが分かれば、弾き終わるたびに迷わずにすみます。
置き場所は「はじめてのギタースタンド選び:倒れにくさと、塗装を守るはなし」に、冬の乾燥は「冬が来る前に。アコギを乾燥から守る、湿度のはなし」にまとめています。